梅雨時、田植えが似合う6月に、リフォームの原点を思う
■先の土日に、自然農法を実践している友人に誘われて岐阜に田植えに出かけました。
「不耕起」という耕さない田んぼに興味があり、
去年の秋には稲刈りを手伝ったが、その続きです。
日本全国でいま水田にトラクターが入り、
泥田が一面の新緑の稲の列に変わろうとしているでしょう。
不耕起田は、水の入らない硬い田の小さい穴に手作業で一本一本苗を押し込み、
それを土で覆う作業を繰り返す単調作業です。
暑い日差しの中で中高年の男たち4人が中腰で田んぼにうずくまり、
音もなく田植えに挑戦しています。
■自然農でも、田植え歌の風情はそこにはないが、
緑の小蛙がそこら中飛び跳ね、その中で土をいじくり直射日光の下で汗をかくと、
土の香りが指から伝わり気持ちがいい。
都会暮らしの勤め人にとっては、農作業と言うよりは癒しの場にもなろう。
10年前の良質リフォームの会が産声をあげたかの昔、
「リフォームビジネスは農耕型だ」と称していた時代を思い出しました。
つまり典型的な米作り農業は、苗を育て、田植えをし、雑草から稲を守り、水やりを欠かさず、
そして野鳥やイノシシなどから守り、首尾よく稲刈りの収穫期を迎えます。
それと同じで、リフォームが完成に至るには、チラシ撒きや宣伝告知(最近はネットも)、
現場見学会、リフォーム相談会などを経て、住まいのメンテナンスなどの要望にも応え、
そして生活スタイルを変えるに相応しいリフォームとなりますが、
さらにそのメンテナンスが続く。
その繰り返しであれば、ストレスが溜まらず、そのようなリフォーム展開であれば、何よりもお客様に喜ばれます。
■リフォームでも、新築や不動産営業で鍛えられた営業マンを投入し営業展開すれば、
年間何百億円という実績となります。
営業マンの営業技術でスムーズに契約まで行くのですが、
往々にして契約が終わればずさんな対応、
工事も手抜きがあるか心配、
終わってみれば追加工事でトラブル、
その後にはメンテナンスや保証を履行してくれるか不安、と言うことも珍しくありません。
数字に追われるこれまでの住宅産業の宿命ともいえるものです。
それで施主のお客様は、「もうリフォームなど真っ平」という気になります。
これを「狩猟型」営業とリフォーム業界で表現していました。
■このころリフォーム業界では、住宅版エコポイントなどもあり、
異業種からの参入がまた盛んになり、熾烈な一発勝負型の「狩猟型営業」が展開され、
一部悪徳リフォームの横行も指摘されています。
それに連れて、施主の不安や不満も当然増してくるのは必然です。
施主だけでなく、営業マンはじめ職人、現場監督、経営者ともにつまりこのリフォーム業界で、
施主と供給者である営業マンや施工職人などの現場担当者全てにも当てはまります。
そして関係者にストレスがたまることでユーザーの不信・不安が増しているのです。
■「お客さまの喜ぶ姿を見て社員のモチベーションが上がる」からリフォームがやめられない、
とリフォームのダイナミックさをある企業経営者は強調していました。
この仕事に生きがいを感じる、というわけです。
正しく消費者も供給者もストレス無縁の関係があります。
リフォームでも顧客満足が叫ばれていますが、
顧客満足と従業員満足をリフォームの原点から見直す時期なのかも知れません。
悪徳を排除し、クレームを極力無くし、お客さまに安心安全を約束するには何が必要か
、
田植え時期の水田を見ながら考えていました。
2010年6月29日































